更年期、肌にあう日焼け止めがなかなか見つからない

若いときは何を使っても、そんなに気にならなかったけれど、今はダメ。

ゆらぎだした肌は、日焼け止めや下地でピキピキ乾燥したり、シワが目立ったり。

美容液にはお金を惜しまないけど日焼け止めは選ぶ視点が多すぎてどこに着目していいか迷う。



「全部を100点で満たす日焼け止めや下地ってなかなか見つからない」こんな悩みを相談されます。

(→実は化粧品検定1級+コスメコンシェルジュでした)



選ぶ視点が多岐に渡るというのもあるし、


✔ 危険と誤解されやすい成分

✔ 本当は問題ないのに悪者にされている成分


が、かなり混在しているから。



化粧品に限らずですが

何がダメかではなく「どこまでなら許容できるか」という視点も大切です。



今日はよくいただく、質問を並べてみました。

紫外線吸収剤やシリコンも聞かれることが多いです。




① 紫外線吸収剤は本当に悪い?

②シリコンは毛穴を詰まらせて悪い?

③ナノ化は危険?脳まで届くって本当?

④フィルターを越えて体に入る成分はある?

⑤じゃあ、どう選ぶ?現実的な日焼け止めの選び方



① 紫外線吸収剤は本当に悪い?


「吸収剤は肌に悪い」とよく聞きますが、

これは半分本当かな、という位置づけでいます。(私は避けてますが)



※紫外線吸収剤とは

・紫外線を熱などのエネルギーに変えて放出

・使用感が軽く、白浮きしにくい

・高SPFを作りやすい



▲懸念される点


一部の吸収剤は

・刺激

・アレルギー

・ホルモン様作用の報告

がある(※動物・高濃度試験が中心)



〈現実的な評価〉


✔ 日本・EUで認可されている吸収剤は、安全域がかなり広い


✔ ただし


 - 乾燥肌

 - バリアが壊れている肌

 - 炎症を起こしやすい人


には刺激になる可能性はある



⇒「全員に悪い」わけではないが、

乾燥・敏感肌向けではないことが多い




② シリコンは「安定して良い」の?「毛穴を詰まらせて悪い」の?



これは誤解されやすい成分です。


シリコン(ジメチコンなど)の正体

・化学的に非常に安定

・酸化しにくい

・微生物が繁殖しない

・皮膚とほぼ反応しない



★「詰まる」と言われる理由


シリコンは膜を作るので、その膜の下で


・皮脂

・汗

・汚れ


が滞留すると、“詰まった感じ”が出る



シリコン自体が毛穴に詰まるというより

⇒ 問題は、落とし方・重ね方・肌状態




日焼け止めとしては?


◎ 優秀


・紫外線フィルターを安定させる

・摩擦を減らす

・乾燥を防ぐ


「詰まらせる悪者」ではなく

「使い方を間違えるとトラブルを招く」




③ ナノ化は危険?脳まで届くって本当?



★ナノ化とは

・酸化亜鉛・酸化チタンを微粒子化

・白浮きを減らす

・紫外線防御力を均一にする



▲「皮膚を通過する」懸念とは?


現在の研究では

✔ 健康な皮膚では角質層を超えない

✔ 毛穴に入っても生きた細胞層には到達しない


▲「脳まで届く」説について


これは

・吸入

・注射

・動物実験


の話が混同されてるようです。


医療目的で投与されたナノ粒子が血中や臓器に到達する例は存在しますが、これは注射や薬物送達目的で作られたものです(化粧品とは全く異なります)



通常の化粧品使用で

ナノ粒子が脳に届くという根拠に触れたことは今のところ私はありません。



④ 「フィルターを越えて体に入る成分」ってあるの?



これは吸収剤の一部に限った話で

血中から検出された報告はあり、

主に一部の紫外線吸収剤です。


血中検出が報告された代表的な紫外線吸収剤


① オキシベンゾン(Benzophenone-3)


最も有名で、問題視されやすい成分。


⇒米FDA(2019年)の試験で

血中濃度が安全性評価の閾値(0.5 ng/mL)を超えて検出


全身塗布 × 数日連続使用という極端な条件、と言われています。



ただし

・極微量

・健康影響は確認されていない


これが「日焼け止めは体に吸収される」

という話の出どころです。



② アボベンゾン(Avobenzone)

◆UVA吸収剤

・微量だが血中検出あり

・ホルモン作用などの明確な健康被害は確認されていない



③ オクチノキサート(Ethylhexylmethoxycinnamate)

◆UVB吸収剤

・動物実験でホルモン様作用が報告されたことがある

・人体での明確な健康被害は未確認



④ オクチクリレン(Octocrylene)

・比較的安定

・微量検出あり

・ベンゾフェノン生成の可能性が議論されたことがある




◎重要!検出=危険ではない

FDA自身も

「血中から検出されたこと自体は、

直ちに健康リスクを意味するものではない」


★ポイントは

・検出量は極微量

・毒性が確認されたわけではない


ただし

▲ 長期・全身・毎日使用の安全性は再評価が必要



検査方法を含めてこれをどう受け取るか?

それが分かれるところかと思います。



問題なのは

「不安がある人が、毎日・長期に使う」こと


なので

・妊娠中、授乳中

・重度の敏感肌

・炎症が強い肌


この時には、吸収剤ではなく物理フィルター中心(紫外線散乱剤)が無難で安心ではないかな?と考えてます。




⑤ じゃあ、どう選ぶ?現実的な日焼け止めの選び方


肝心な、更年期世代の日焼け止め選び

予防美容での3つの視点をお伝えしますね



まず前提として、50代前後の肌は


①角質の水分保持力が低下

②炎症が起きると色素沈着しやすい

③落としすぎ・刺激に弱い



つまり必要なのは、

◎強すぎないUV防御

◎乾燥・摩擦を起こしにくい処方

◎毎日使い続けられる使用感




✔ 紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)メイン

✔ アルコール強め → 避ける

✔ SPFは高すぎなくていい(30前後)



使用感を捨てすぎないために

完全ノンケミカル

完全無添加


にこだわりすぎると

⇒ 使えない日焼け止めになる




◎妥当な価格帯は?

コスパ、これも重要ポイントですよね



正直なライン、


2,000円以下

 → 防御は最低限、使用感優先


3,000〜5,000円

 → 成分設計・安定性・使用感のバランスが良い


7,000円以上

 → 美容成分は贅沢だが

   UV防御が劇的に上がるわけではない

  


日焼け止めは「高級=安全・高機能」ではない





・・・長くなってきたので、次の記事で具体的な3商品を例にあげてお伝えしますね


肌に優しい日焼け止め3商品

同じ自然派という括りでも、商品設計がわかると目的がみえてきます!


そこから自分の肌にあった、求めるものを選べるようになるといいですね。